記憶力テストが測っているのは「ワーキングメモリ」
数字スパンテストや瞬間記憶(チンパンジー)テストのようなミニゲームが測っているのは、長期的な記憶力そのものというより「ワーキングメモリ(作業記憶)」と呼ばれる能力に近い。ワーキングメモリとは、短時間だけ情報を頭の中に保持し、それを操作する力のこと。買い物リストを覚える、暗算する、会話の文脈を保ちながら話すといった、日常のあらゆる場面で使われている。
数字スパンとは
数字スパンは、表示された数字列を覚えて同じ順番で再現するテストで、心理学の記憶研究で古くから使われてきた古典的な課題。人間が一度に保持できる情報量は「7±2(マジカルナンバー7)」という有名な知見があり、平均的な前方数唱のスパンはおよそ6〜7桁とされる。本サイトでは3桁から開始し、成功するごとに桁数を1つずつ増やしていき、2回ミスした時点でのそれまでの最高クリア桁数を採点対象にしている。
瞬間記憶(チンパンジーテスト)とは
チンパンジーテストは、京都大学の研究で有名になった「短時間表示された数字の位置を記憶し、順番にタップする」形式の課題を指すことが多い。視覚的な位置情報を一瞬で記憶する「視空間ワーキングメモリ」を測るもので、数字スパン(言語的な記憶)とは少し異なる脳の働きを使っていると考えられている。本サイトでは0.5秒だけ数字を表示し、位置だけが残った状態から小さい順にタップしていく形式にしている。
記憶力を鍛える方法
- チャンク化を意識する: 長い数字列も「3桁ずつ」「語呂合わせ」のようにまとめる(チャンク化)と覚えやすくなる。電話番号がハイフンで区切られているのも同じ理屈。
- 睡眠をしっかり取る: 記憶の定着には睡眠が重要な役割を果たすとされ、寝不足はワーキングメモリのパフォーマンスを下げやすい。
- 反復して記憶課題に触れる: 数字スパンや瞬間記憶のようなトレーニングを継続することで、少なくともその課題自体への慣れ・戦略の獲得を通じてスコアが伸びやすい。
- マルチタスクを減らす: ワーキングメモリは同時に扱える情報量に限りがあるため、一度に多くのことをしないほうが記憶課題のパフォーマンスは安定しやすい。
数字スパン・瞬間記憶を含む10種目で、あなたの記憶系の偏差値を測ってみよう
今すぐ脳力偏差値チェッカーを試すよくある質問
記憶力テストの点数が悪いと日常生活でも記憶力が悪いということですか?
必ずしもそうとは言えない。本サイトのテストは短時間の作業記憶を測る簡易的なミニゲームであり、長期記憶力や学習能力そのものを直接評価するものではない。あくまで一つの目安として楽しんでほしい。
数字スパンとチンパンジーテストで結果が大きく違うのはなぜ?
数字スパンは「言語的」に、瞬間記憶は「視空間的」に記憶する能力を使っており、得意不得意が分かれることがある。両方測ることで自分の記憶の得意な形が見えてくる。